Educational Buffet!

学びをえらぶ 自分で決める 環境をデザインする 家庭ベースの教育ブッフェ

親を取り巻く エセ科学と共依存の罠

不登校の悩みを話し合ってきた友人から

『子どもを病気にする親、健康にする親』という本をもらった。

「友だちにもらったんだけど、もう持っていたから」と。

何だ?流行っているのか?

 

パラパラとめくって言葉を失った。

 

 

「ワクチン打つな、

子どもをスクールカウンセラーに見せるな、

小児科受診させるな、

児童相談所に近づけるな。」

 

マジかよ。

 

何の因果か、エセ科学子育て本をもらってしまったらしい。


特徴的なのは、「結論を」「言い切って」「指示」する事。

そうだろうとも。

読んだ人間はそれを無批判に信じれば、悩みと葛藤から開放されるからな。

 

 

親の仕事って、

問題を前に、調べて悩んで決断し、葛藤と共に結果を引き受ける、の繰り返しだ。

本当にこればっかだ。

自分の決断が間違っているかもしれない、その葛藤を抱えつつ結論を出す。

しかも結果は子どもに被さってくる。

めちゃくちゃしんどいよ。次から次へと。

でもやるしかない。

それが親の仕事だ。大人の仕事だ。

 

 

しんどいから、言い切りの指示に従いたくなる気持ちはわかる。

でもこれはカルトだよ。

他者に相談させず、自分だけを信じるように仕向けているじゃん。

ワクチンだの食べ物だの、いろいろ書いてるけど、
それも科学的な態度で検証したら、言い切りなんて軽々しくできないはず。

 

たしかにな、

 

スクールカウンセラー精神科医も、共依存をしかけてくるヤツはいる。

フリースクールのキラキラ経営者も、結局はフォロワーが欲しいだけってヤツもいる。

教師だって、子どもを理想の実現の道具にしてるヤツもいる。

でも、子ども本位の大人も沢山たくさんいるんだよ。

ちゃんといる。

 

当たり前すぎるほど当たり前だけど、

小児科医もスクールカウンセラー児童相談所もなんでも

相談するなら、いきなり無批判に信頼せずに、

信頼できるかどうか、まずは用心して相手を見定めるしかない。

信頼できないと思ったら

担当変えてもらうとか、場所変えるとか、手間をかけてマッチングするしかない。

 

そんな手間かけるの大変だよ、確かに。

悩んでる時にそんなことやるの、本当に辛い。

いじめだの、不登校だの、子どもが悩んでいる時は特に。

 


だから、言い切りと指示に任せたくなる気持ちはわかる。

でも、それは自分自身を他者に引き渡す事になるし、

そこに子どもを巻き込む事になる。

 

こういうエセ科学子育て本の、親の悩みや不安につけ込んだやり方が気に入らない。

書いてる本人も、自分の内面の欲求を自覚してないだろうな。

そんな奴に人生をおすそわけしちゃって良いのかよ。

これに救われたと思っている奴は、目を覚ませ!!

 

という感想でした。

 

 

それにしても、この本を喜ぶと思われてプレゼントされた自分が情けないぜ。

やっほーい!