Educational Buffet!

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書字障害と付き合う らくらく宿題プリント用アプリ SnapType

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書字障害により(&自己決定できない学校システムとの相性の悪さから?)「学校に行かない」選択をした三女。

2018年4月からは、家庭をベースに学校や通級、フリースクールなどを利用して過ごしています。

お姉ちゃん達とは違った学習支援が必要な三女。試行錯誤ですが、我が家での取り組みを記録していこうと思います。

今回、宿題プリントにキーボード入力できるアプリをご紹介します。

 

宿題プリントをキーボード入力で!スキャナーと戦った日々

 

2年生で書字障害とわかった三女。

先生からも宿題は「できる範囲で無理なく」と言っていただけたので、本人がその日取り組む宿題を決めるようにしました。

読字については、ゆっくりでも一人で読めたので、問題は書くこと。

問題を解くことも簡単にはできないので、プラス書くことを頑張ると長く続かなくなってしまいます。

 

そこで、何とかキーボード入力で回答できるようにと、最初にやった工程がこちら。

 

  1. スキャナーで宿題プリントを読み取る
  2. B4サイズの場合、2回に分けて読み取る(泣)
  3. エクセルに写真を張り付ける
  4. B4サイズの場合、分けて読み取ったデータを、うまいこと合わせてプリントを再現する(泣)
  5. 回答欄に図形の文字機能を埋め込む ※見えやすく表示させる
  6. 本人が回答したら、プリントアウトする
  7. 元のプリントに張り付ける

 

いかがでしょうか?これを毎日、何枚もやるのってかなり辛いですよね。

何とか三女のiPadだけで完結できるやり方はないかと、次に探したのは「写真に文字を書き込めるアプリ」

 

・・・が、いろいろ試しても「ピンポイントで書きたい場所に書きたいサイズで文字を入れるアプリ」にはたどり着くことができませんでした。

そんな時にたまたま目にしたアプリが、今回ご紹介するSnapTypeです。

SnapType

SnapType

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SnapTypeで宿題を楽に手早く!

 

SnapTypeは、アメリカの小児科セラピストが、書字障害の子どものために開発したアプリだそうです。

なるほど、確かに子どもが操作しやすいように、感覚的に操作できるように作られています。

 

SnapTypeでは、まずプリントを写真で撮影します。写真撮影で取り込むので、プリントがどんなサイズでも困りません。

 

回答したい場所をタップして入力する。文字の大きさも指をスライドさせれば調節できます。

 

回答後は、メールで私のアドレスに送り、それを印刷しました。

設定すれば、ダイレクトにプリンタにデータを送ることもできるかもしれません。

 

これまでのスキャナーでの工程を考えたら、なんて簡単!子どもだけでもできますよ。

無料で体験してみてとても良かったので、有料版を購入して本格的に活用しました。

 

 

三女の反応は?

 

紙のプリンタをやれば疲れてしまい、スキャナーでやる場合は私が主に動くので待たされることが多くペースが乱れる。

どちらにしてもイライラしていたのが、「自分のペースで」「自分だけで」進められるSnapTypeはそういうストレスとは無縁でした。

 

2年生の2学期まではSnapTypeをよく使いました。

が、冬休み明けになぜか宿題そのものが嫌になってしまい、私が宿題をやって三女が採点というスタイルに・・・。

(その時の記事はこちら

 

三女の場合、やらされる事への抵抗が強いようで、書字障害だけが原因で学習拒否になっているわけではないようです。

 

SnapType自体はとてもシンプルで書字障害の子どもにぴったりな内容だと思うので、これからも機会を見て使っていきたいと思います。

 

 

SnapType 縦書きもぜひ!

 

国語のプリントで縦書きをしたくても、アメリカで開発されたアプリなのでその機能がありません。

願わくば、縦書き機能も追加してくれたら助かるなー。

そうしたら、日本だけでなく中国の書字障害の子どもにも対応できる。そうしたら需要人口のボリュームはなかなかですよ。もうかりまっせ!

 

縦書きを再現させるために、1文字1文字で縦に文字を入れることも考えましたが、絶対続かない。

なので、先生に説明をして、国語でも横書きで提出しました。

 

 

これからも、いろいろな困難に対応したアプリが開発されていって、困りごとを減らしていってくれると思います。

その都度、「こんなものがあったらいいな」を探したり、作ったり、アンテナを広げていきたいなと思っています。