登校することが困難な児童生徒に多様な教育機会を
2017/5/29 日経新聞の記事から思ったことを。
(記事より抜粋)
不登校の児童生徒の問題については
「1990年代初めから比べて倍増しているが、国際的にみると欠席は依然少ない」
と評価しつつも、
登校することが困難な児童生徒に多様な教育機会を提供するよう提言した。
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OECDって何だ?と思いつつ、良く言ってくれた!!!と心の中で拍手でした。
昨日の記事にもありますが、
日本で育つ子どもは、公的教育支援が「学校」経由でしか得られない。
educational-buffet.hatenablog.com
不登校の子どもへの支援は、「学校に戻るための援助」だけ。
でも、普通に考えればわかると思うんですが、全員にあった形の学校なんてあり得ないです。
学校のやり方は大人が一方的に決めたペースなんだから、ついていけない子どもが出るのは当たり前。
でもその当たり前を見ようとせず、前提を間違えて制度設計しているんです。
学校の負担だって重すぎます。
さまざまな理由で登校できない子どもたちに、学校以外の教育機会を作ってほしい。
いじめや病気、学校のペースについていけないなど、どれも子どもの責任じゃないです。
制度の欠陥のしわ寄せを、困難な状況にある子どもに負わせてる。
たった一本の命綱が切れたら、落ちていくような体制ではいけないです。
子どもを取り巻く学びや環境は、いくつもの選択肢がネットのように張り巡らされて、安心して学べるようにしたい。
おまけ
OECDって何だ?だったので文部科学省の説明を見てみました。
(文部科学省HPより)
「経済開発協力機構(OECD)」
OECDは、欧米諸国、アメリカ、日本などを含む約30か国の加盟国によって構成されており、「世界最大のシンクタンク」として様々な分野における政策調整・協力、意見交換などを行っています。
教育の分野におけるOECDの事業活動の大きな目的は、共通の経済・社会的基盤を有する先進諸国が連携・協力して、国際的な調査・研究及び、比較分析を行うとともに、これを広く公表し、各国における教育改革の推進と教育水準の向上に寄与することです。
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教育分野においては「教育改革の推進と教育水準の向上」が目的みたいですね。
ぜひ提言を活かしてほしいです。